BASS KICKIN'

京都釣組

2012年11月13日 15:15


BASS KICKIN'





ようやく慌しさから少し開放されつつあるこのところ。

上手く水辺へと足を運んだここ最近。

だけど、先の休日に、竿持ち出かけなかったのは、

冷たい雨が降っていたからだけではなく、

週半ばの徹夜が重く響いていたからに他ならず、

少しくたびれたこの心身。のんびり過ごすことにする。



この数ヶ月で、積もり散々した、書類や資料をまとめながら、

部屋の整理なんかを始めてみると・・・・


? と。


いやいや、随分と懐かしいモノが出てきた。

それが冒頭写真の


BASS KICKIN' 602-MLC



誰も知らない、名も無き釣竿。


そう、これこそ私が初めて手にした釣り道具。

20年近く前、今は無き京都の北山の釣具店で購入。

リール付属で¥1,300-なり。

この釣竿セットと一緒に、鱒針、シンカー、サターンワームと。


その週末に、初めて訪れた琵琶湖。

右も左もわからずに、友人に習ってあれやこれや。

初めてこの手に魚信を得たのも、もちろんこのロッド。

瞬間に、釣りにのめり込んだのは言うまでも無く、

その数日後にはまた琵琶湖へ。

暇さえあれば、琵琶湖や近くの川へと、この竿と共に。


ただただ、とにかく釣るのが楽しくて、

ロッドのスペックなんかなんのその。

とにかくこれ一本で何でも投げた。

初めてハードプラグで釣ったのもこの竿。

ルアーはTDバイブレーション。

ペナンペナンのこんなロッドで、よく延々と投げたもんだと。


経験や知識が増えゆく中で、

当然のように次のタックルに手が伸びて、

いつしか忘れ去られていたロッド。

この竿のお陰で、釣りを覚え、釣りの愉しさを知り、

未だに呆けている釣り遊び。

今こうして、こんな記事を書いているのも、

あの日、このロッドで釣った、初めての魚信から。


そんなことを少し想いながら、

さらにゴソゴソやってみる。


! と。


やっぱりあった。

このロッドの相棒。そう付属していたリール。

手にとって・・・・・

いやいや、笑っちゃ失礼。でも・・・・・

その頼り無げな軽さといい、カタカタとしまりの無い具合。

ベアリングのひとつだって無いスペック。

ハンドルを回すと、

「リリリリリリリ・・・・・・・」って。

でも、なんか ええ感じ。

少し弄くってみると・・・・・・

十数年前の琵琶湖の浜の砂粒が、

ぎっしりと、油に固まり詰まっている。

あの頃は、釣るのに必死でメンテナンスなんて・・・・・


なんとなく、手元に置いておきたくて、

デスクの横に鎮座。

そんな、少しノスタルジックな雨の休日。


一夜明け。

仕事の合間に、リリリリリリ・・・・・・

ほっと一息、リリリリリリ・・・・・・

秋の夜長に、リリリリリリ・・・・・・

と、



ふと思い立ち、全バラシ。

昨今のリールと違い、そのシンプルさ、部品の少なさが潔い。

ちょうど今、欲しいスピニングリールがあって、

それのメンテナンスの予行練習にもちょうどいいかも。


しかし、こんなリールに何もそこまで・・・・・

と言われてしまうくらいに、キレイキレイに、汚れを落とし、

グリスを塗り塗り、オイルも注して。



SHUTTLE 0070ST

誰も知らない、名も無きリール。


擦り傷なんかは仕方ないけど、

見事に復活。

回すハンドル、リリリリリリ・・・・・・♪

どこかしら、その音は喜んでいるように。

少しばかり、張り切りすぎて、グリスをたっぷり塗りすぎたのか、

若干重くなった巻き心地も、直ぐにこなれるさと。


早速リールシートに据わらせる。



いやいや、なかなか。



今もこうして、あの頃のように、

否、あの頃以上に、愉しく釣りが出来るのは、

このタックルが始まりだった。

振りたい竿や、巻きたいリールが、

ほかにも色々あるけれど。

久しぶりに次の釣行、この竿で、

浜で、リリリリリリ・・・・・・♪

奏でてみようかと。


















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