久魚 初魚

京都釣組

2011年06月27日 17:14

週末に、竿を持つ時間が創れそうになく、

あれやこれやをギュッと詰め込み、時間をやりくり。

先の金曜日、午後から琵琶湖へ、

仕事の振りして竿を振る。


季節の進行は気になるけれど、どうせならばと湖北まで。

季節の移り変わりの、ひとつの指標になる、私のお気に入りの小場所。


真昼間の炎天下。京都では強風吹き荒れる様相が、

到着すれば何のことはなく、穏やかな湖面と自然の景色が美しい。

いつものように、水面に綺麗にV字を描き、様子を見ると、

手のひらサイズのブラックが数匹チェイス。

こんな日中、期待は薄いが、出るときは出る。

そう信じるが・・・・・


約一時間、自分のやりたいカタチでやりくりするも・・・・・・


小さなポッパー、試してみると、一投目で、気持ちよく水面が割れる。



物足りなさは正直あるものの、久しぶりの魚の引きに素直に喜び、

水面が割れることに心が躍る。


たまには普段使わないルアーなんかも・・・・・

すると、釣れる釣れる・・・・・・祭りの始まりだ。



狙いの魚でないけれど、素直にちょっと嬉しかったりもして。

それぐらい不釣が続きのここ最近・・・・・

ただ、自分自身が、釣りたいカタチでないことは事実。

釣りを始めたばかりの小僧の如く、かなりの数のブルーなヤツを釣り上げ、

少々大人気ないなと反省を・・・・・・


湖北を更に奥まで進み、ブルーなヤツに混ざり、

一度だけ、ドラグが鳴り、竿がしなったことは内緒にしておくけれど・・・・・


ブルーな祭りに別れを告げて、夕暮れのタイミングを狙い湖西に入る。

時間は既に夕刻なれど、陽はまだ高く日中のように明るい。

湖北に比べ、10度以上も水温が低いことに少々驚きを感じながら、

その時が来るのを待つのだが・・・・・


魚信を得ぬまま時が過ぎ、暮れ始めた途端に急速に広がりを見せる、



美しき碧の時間。



日中の猛暑を浴びた身体が、時折吹く涼風に心地よい。

誰もいないひっそりとした浜、釣果もひっそりしているが、

この充実した時間がたまらない。


時折起こり始めたライズに、ポイントを絞り込み、

残り僅かな時間を、自分の釣りたいカタチでやり通す。


既に湖面を目視しづらい時間に突入。

何気なく、それまでの狙いを外したポイントへアプローチ。

着水後の間をとり、描き始めたVの字に、

突然、パシャッと。


日中散々釣り上げたブルーなヤツとは明らかに違う魚の引きに、

ドキドキワクワクは最高潮。

大魚ではないことは明らかだけれど、

久しぶりのこの魚信に心が躍る。


が、動作は慎重。もう、やらかすことは許されない。

ハンドランディングで決めたいところだが、

そこは、小心者。浜へズリ上げ・・・・・・・

???・・・・・

まだ微かに残る天空光を反射する魚体。

???・・・・・



自身、初魚となるケタバス。

この、初めて釣り上げた魚、狙いのブラックよりも嬉しかったりもして。


ブラックバスが、ケタバスと、バスはバスでもバス違い。

落ちが付いたところで納竿。


ブルーなヤツや、このケタバス。更には他の魚でも、

多くは外道と呼ばれるけれど、

私としては、外道と呼ぶ魚はいないでいたい。

どの魚も、楽しさや、喜び、感動を我々釣り人に与えてくれるから。

闇に紛れる琵琶湖に今日も感謝を。



釣れても釣れなくても、楽しい釣りだが、

やっぱり釣れると、尚 楽しい。

釣れないリズムを断ち切って、

これで、リズムを掴めたのならいいのだけれど・・・・・




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