週末に、竿を持つ時間が創れそうになく、
あれやこれやをギュッと詰め込み、時間をやりくり。
先の金曜日、午後から琵琶湖へ、
仕事の振りして竿を振る。
季節の進行は気になるけれど、どうせならばと湖北まで。
季節の移り変わりの、ひとつの指標になる、私のお気に入りの小場所。
真昼間の炎天下。京都では強風吹き荒れる様相が、
到着すれば何のことはなく、穏やかな湖面と自然の景色が美しい。
いつものように、水面に綺麗にV字を描き、様子を見ると、
手のひらサイズのブラックが数匹チェイス。
こんな日中、期待は薄いが、出るときは出る。
そう信じるが・・・・・
約一時間、自分のやりたいカタチでやりくりするも・・・・・・
小さなポッパー、試してみると、一投目で、気持ちよく水面が割れる。
物足りなさは正直あるものの、久しぶりの魚の引きに素直に喜び、
水面が割れることに心が躍る。
たまには普段使わないルアーなんかも・・・・・
すると、釣れる釣れる・・・・・・祭りの始まりだ。
狙いの魚でないけれど、素直にちょっと嬉しかったりもして。
それぐらい不釣が続きのここ最近・・・・・
ただ、自分自身が、釣りたいカタチでないことは事実。
釣りを始めたばかりの小僧の如く、かなりの数のブルーなヤツを釣り上げ、
少々大人気ないなと反省を・・・・・・
湖北を更に奥まで進み、ブルーなヤツに混ざり、
一度だけ、ドラグが鳴り、竿がしなったことは内緒にしておくけれど・・・・・
ブルーな祭りに別れを告げて、夕暮れのタイミングを狙い湖西に入る。
時間は既に夕刻なれど、陽はまだ高く日中のように明るい。
湖北に比べ、10度以上も水温が低いことに少々驚きを感じながら、
その時が来るのを待つのだが・・・・・
魚信を得ぬまま時が過ぎ、暮れ始めた途端に急速に広がりを見せる、
美しき碧の時間。
日中の猛暑を浴びた身体が、時折吹く涼風に心地よい。
誰もいないひっそりとした浜、釣果もひっそりしているが、
この充実した時間がたまらない。
時折起こり始めたライズに、ポイントを絞り込み、
残り僅かな時間を、自分の釣りたいカタチでやり通す。
既に湖面を目視しづらい時間に突入。
何気なく、それまでの狙いを外したポイントへアプローチ。
着水後の間をとり、描き始めたVの字に、
突然、パシャッと。
日中散々釣り上げたブルーなヤツとは明らかに違う魚の引きに、
ドキドキワクワクは最高潮。
大魚ではないことは明らかだけれど、
久しぶりのこの魚信に心が躍る。
が、動作は慎重。もう、やらかすことは許されない。
ハンドランディングで決めたいところだが、
そこは、小心者。浜へズリ上げ・・・・・・・
???・・・・・
まだ微かに残る天空光を反射する魚体。
???・・・・・
自身、初魚となるケタバス。
この、初めて釣り上げた魚、狙いのブラックよりも嬉しかったりもして。
ブラックバスが、ケタバスと、バスはバスでもバス違い。
落ちが付いたところで納竿。
ブルーなヤツや、このケタバス。更には他の魚でも、
多くは外道と呼ばれるけれど、
私としては、外道と呼ぶ魚はいないでいたい。
どの魚も、楽しさや、喜び、感動を我々釣り人に与えてくれるから。
闇に紛れる琵琶湖に今日も感謝を。
釣れても釣れなくても、楽しい釣りだが、
やっぱり釣れると、尚 楽しい。
釣れないリズムを断ち切って、
これで、リズムを掴めたのならいいのだけれど・・・・・