2011/01/23
本年度二度目の釣行は、しょっぱい水へ。
今シーズン、日本海での丹後ジギングとの相性がよろしくなく、
度重なる海況不良=欠航に業を煮やし、太平洋への釣行を。
狙いはアオリイカ+α。
アオリイカといえば、春の産卵絡みの良形狙いの「春イカ」、
秋の食欲旺盛な新子狙いの「秋イカ」が定番。
釣期を考えると、ブラックに少々似通っていますが、
今釣行は、昨秋覚えた、ティップランエギングでの「冬アオリ」狙い。
このティップランエギング。
いわゆる従来からの、エギをキャストし、シャクリで誘いを入れ、
フォールでアオリイカに抱かせる。というスタイルとは異なり、
(※このスタイルでもステイや水平移動がひとつのキモなのですが・・・)
深場(水深20~50m。場合によっては60m越)のアオリイカを、
通常よりヘビーウエイトのエギを用い、巻きジャクリでアピールし、
ステイと言うか、船が風や潮で流されるのを利用し水平移動させ、
アオリイカがエギに触れる瞬間に出る、
ロッドティップの変化を見分けて掛けて捕る、というスタイル。
また、このエギング、釣果が高く、サイズもデカイときたもんだ。
そして、真冬でも水温の安定した深場のアオリイカが狙えるとのことで。
私自身としては、
従来からのエギングスタイルの愛好者の一人ではありますが、
このティップランエギングの持つ、一味違った釣り趣向が楽しくもあり・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出港後、3~4流し。お仲間がポツリポツリと釣り上げる中、
程なくして、一歩出遅れようやく私にも一本目。
サイズは意に反して秋イカ新子サイズ・・・・・・
このくらいの方が刺身には美味と負け惜しみ・・・・・・
そして、先程までガンガンに流れていた潮が潮止まり。
ここからは、まったくアタリの無い時間だけが延々と過ぎ、
+αを狙うものの(実はこっちに期待していた?)、魚影や魚信もまったく無く。
・・・・・・
気がつけば、もう夕刻に片足を突っ込む時間。
これだけ釣れない時間を過ごすと、少々心が折れてしまいそうになるのだけれど、
ポイントを大きく変え、少しずつ、徐々に動き出している潮の気配を感じ、
少し冷静になって考える。
お仲間達のも含め、今日揚がっているアオリイカ。
水深30~35mの範囲に集中している。
と言うかそれ以外の水深ではアタリが出ない。
かなり、セレクティブな感アリ。
おそらく、その水深(水温)が適温で心地良いのだろうと見当を付け、
ボートを流しながら、その水深になるまで逸る気持ちを抑え、時を待つ。
ふと、一考し、エギのカラーもその間に替え、差し掛かった30mライン。
あまり底を切りすぎないように、5回ほどの巻きジャクリ、
その後のステイ(水平移動)に十分に時間をかける。
・・・・・・
抵抗で曲がっていたロッドティップが・・・・・
ツンッ!と戻る。
瞬間のショートバイトでアワセる暇が無かったが、次の瞬間
グンッ!とティップが入る。
今度はしっかりアワセを入れてようやく、らしい一本を捕る。
いつもなら、これでもう十分と満足するのだが、
再現を信じてエギを落とす。
・・・・・
フッ・・・と、かすかに戻るロッドティップ、瞬時に体が条件反射。
グインッ!と魚信、心地良い。
グイン、グイン。アオリイカ特有の引きを堪能。
チリリリ・・・と期待感高まる、小さく鳴くドラグ音。
キロアップには指一本及ばないが、私的には狙い通りの快心の一本。
最後の一流しで、何とか形になった。かな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「冬アオリ」が教えてくれたこと。
「釣れない時間」が教えてくれたこと。
今更ながら再確認。諦めないこと。考えること。
往生際が悪いとか、諦めが悪いとか・・・・・
そんな風に感じることもあるけれど、
粘っこく、やり続けること、投げ続けること。
やっぱりその先に、新しい一本があるような気がします。