浮く / STEARNS Spree Two

京都釣組

2011年10月27日 14:14



浮く。



私が釣りを始めたきっかけ。

これまでに何度かこのブログにも書き記したけれど、

それは、旅の途中で見た、

カヤックで川を下りながら、時折岸辺に上がり、

ゆったりとした時間の中で、竿を振る光景に心打たれ、

その美しい自然に棲んでいるであろう、魚への釣り遊びに惹かれたこと。


その旅から数年後。

時間は幾分掛かったけれど、釣りを始め、覚えることが出来、

今では、様々な魚たちをターゲットに、

春夏秋冬、四季折々、自然の恩恵を受けながら、

湖へ、海へ、川へと、節操のない釣りを愉しむに至る。



そんな 釣り に夢中になっている中、

忘れ去ってしまっていたかのような、モノを3年前に手に入れた。

たまたまの機会ではあったけど、道具との出会いはそんなことも多い。

そう、カヤック。



STEARNS spree two

(ナチュラムでも既にお馴染み。)


この艇。いわゆる、インフレータブルカヤックというヤツで、

空気で膨らます類のもの。

傍から見れば、カヤックと、ゴムボートのあいのこみたいな成りだけれど、

ご多聞に漏れず、この日本の住宅事情や、

自身の経済状況云々・・・・・により、

理想のそれとは少々かけ離れてはいるものの、

のんびりと遊ぶには充分な機能を備えており、

思いの外しっかりとした造りの艇で、

直進性も高く、安定感もまずまずである。

未だ、川下りの夢半ばながら、2級の瀬程度なら問題ないとのこと。

面倒くさそうな空気入れも、フットポンプで3~5分もあれば直ぐに出艇でき、

後片付けも5分、かかっても10分未満。

帰宅後にはしっかりと干し、乾燥させる必要はありますが、

いやいや、見た目以上になかなかの艇だと自賛。



そんな私の艇。

手に入れてから既に三年が経つ。

その間、例年、気候のいい琵琶湖に幾度と浮いたが、

残念ながら、手にはいつもパドルのみ。

とにかく、水面を、舐めるように、漕ぎ進む事そのものが楽しくて。

と、言えば聞こえはいいが、漕ぐことで精一杯だったとか・・・・・・

ただ、のんびりと、ゆったり浮き、漕ぐだけで、

十分気持ちが満たされていたことは事実。


そんな、カヤック。

今夏、魚が沖へと遠くなっている季節に、

一度、竿を片手に、浮かんでみようと。

そんなふうに、企んでいたのだけれど、

生憎、他の魚に夢中になって、浮くこと叶わず夏が終る。



基本的には、陸からの釣りが好き。

仲間との海への釣行の多くは、ボートや乗り合い船であり、

かつては、琵琶湖でバスボートやレンタルボートに勤しんだ時期もあったけど、

地に足ついて、ふんばって、自由に動き、自由に休む、気軽に。

時折気付く、足元の小さな自然の変化、季節の移ろいなんかに、

心を打たれながら、竿を振る。

そんな陸からの釣りを主としているのだけど。


季節も徐々に進行し、秋が深まるこの時期。

湖畔の木々や取り囲む山々も、少しずつ色付き始める、美しい季節。

そんな秋、本格的に水温・気温が下る前、

竿を片手に、近々浮いてみようと企んでいるところ。

もちろん、釣れるか釣れないかは、二の次として・・・・・









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