秋アオリ

京都釣組

2011年10月17日 22:22


秋のアオリイカを求めて洋上に浮かぶ。



雲ひとつ無い秋空の下、

海を渡る潮風の心地よさ。

キラキラと海面に反射する、秋の日差しに包まれながら、

久しぶりに竿の持てる休日を、日がな一日洋上で過ごす。



今年の初秋、まだ夏の日差しが残る頃、

夏を引きずり、憧魚を求め、秋の旬を見過ごした。否、見て見ぬ振りをした。

例年であれば、数度は足を運ぶ秋のアオリイカ新子釣行。

機会があって、一度はボートで出たけれど、

生憎今年の初秋は、如何せんアオリイカの発育が遅かった様子で、

多くのリリースサイズに翻弄された。


その後は、竿の振れない週末を過ごしながらも、

琵琶湖行脚に勤しんではいたのだけれど、

季節の旬を、堪能しようと、この週末の釣行は海に出ることに。



徐々に深まる秋と同時に、初秋の新子はサイズアップ。

大きくなった個体から順に、アオリイカは深場へと推移し始める。

そんなアオリイカを狙おうと。


好天に反して、状況は厳しく渋い。

周囲の数々のボートも、その竿は曲がらない。

当初の目論見は外れ、少々手痛い仕打ちを受けながら、

そんな中でも、ポツリポツリと拾い釣り。


釣果は両手を少し足りず。

ただ、少し小ぶりなものも混ざりながら、まずまずなサイズを狙い通りに。

アオリイカ特有の、寄せ来る途中の、引き込むような心地よい引きも堪能できた。

また、深場のアオリのみならず、好みのシャローでも。自分流の釣り方で。




釣果やサイズのみに重きを置かず、

その釣行をどれだけ愉しむことが出来たのか、

その一瞬、その一日を充実したものとする為に竿を振る。



久しぶりに一日を竿を持って過ごし、

心地よい疲れと共に満たされた釣欲。

今宵は、このアオリイカを肴に、満たされる食欲。

そして新たに芽生える、次の一魚への探求。

飽くなき釣り人の欲求は、止まる所を知らない・・・・・






この、豊かなる自然の恩恵に感謝。












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