また・・・・・
やらかす始末に・・・・・・・
・・・・・
ススキの穂揺れる、川辺にて、
スズキ逃がして、心も揺れる・・・・・
嗚呼・・・・・。
あれからひと月。
ようやく竿を片手に水辺に立ったわけなのだけど、
いやいや、どうして。
今回の釣行、
釣りとは別の用事があって、その打合せを釣り行く道中やりながら。と、
サムルアーズの社員Aさんと、ゴッキーさんと海へと向かう。
目指すは秋のアオリイカなれど、
その前に、ちょいと川の様子でも。ということに。
ひと月前の釣行で、すっかり魅了されてしまったこの釣りに、
心躍らせながら、川岸へ。
空は曇天ながら、時折晴れ間も見え、少し汗ばむほど。
昨夜降った雨の影響か、水の流れは速く、
流れの中での愉しい釣りに期待が高まる。
とは言うものの、そんなに簡単ではないのが釣り。
そんなことは重々承知。
前回のは、所謂最高のビギナーズラック。
釣りたい気持ちは山ほどあるが、釣れるだなんてまだまだ先・・・・と、
そんなふうに思っていたのだけど。
フィールドのレクチャーを少し受け、
なるほど、なるほど。などと、解った様なつもりになったり、
あながち前回の狙いも当たっていたのではないかと、意気揚々。
そんな今回は、表層を狙う。
ファットサムを結び暫く投げるが、この速い川の流れに私自身が順応できず・・・。
もう少し重たいルアーをと、結ったのはフラッシュバック。
対岸のボサに変化が見て取れ、水深があるポイントを狙い、
少し上流へルアーを送る。
少し流れに乗せながら、ポイントへ差し掛かる頃合を見て巻き始める。
少し潜った位置から表層へ顔を出し、水を噛みながら踊るフラッシュバック。
川の中程にある浅瀬へ差し掛かったタイミング。
豪快に水面が割れた。
と同時に、しっかりとした魚信が伝わり、ロッドが綺麗に弧を描く。
もう、堪らん。
ドラグがチリチリ鳴き始め、前回よりは冷静な自分がありながらも、
割れた水面に興奮は最高潮。
が・・・・・だ。
次の瞬間、プンッ・・・・・・・・と。
まさに前回の釣行でのワンシーンがフラッシュバック・・・・・
既に抵抗のないラインを巻き取ると、何のことは無いラインブレイク・・・・・
スナップは前回の経験から強度を上げてはいたのだが、
どうやらノットが甘かったのか、エラで切られたのかどうなのか・・・・・
魚を釣り逃がしたところで、そんなに悔しくはないのだけれど、
悔いが残る結末に唖然。
またもや絶好のビギナーズラックを味わったにもかかわらず、
この失態・・・・・
せめてもの救いはバーブレスフック。
なんとかうまく外れてくれていることを祈るばかり。
その後間もなく、そんな私を他所に、ゴッキーさんが。
水面の割れる音に目をやると、いい感じでロッドを曲げて、
暫しの奮闘の末、無事ランディング。
羨望の気持ちがあったのは事実ながら、
その、渋みある満面の笑みに、少し心が軽くなり、こちらまで嬉しくなって。
小一時間で川辺の遊びを切り上げて、
興奮冷めやらぬまま、次の場所へと向かう。
車窓から、流れる秋の景色を眺め、
少し痛い後悔に、
今一度、気持ちと準備を一から見直し、
確実に次こそは。と。
しかし・・・・・
「二度あることは三度ある。」
いやいや、
「三度目の正直。」
と、そうなることを願って・・・・・