雨鱸

京都釣組

2013年11月11日 22:51


雨鱸。




残念ながら、写真は無いけど、雨降る中で鱸を一本。




釣りに行けずに過ごした少々不毛な週末に、募るばかりの釣欲。

週が明け、見上げた今朝の空模様に、まずニンマリ。

これからの一週間ほどと、今日一日の予定を見て思案数秒、更にニンマリ。

・・・・・

いざっ。




現地は雨の予報だが、行く道中は、降ったり止んだり、時折晴れ間が射したりと、

美しく赤や黄色に彩られる、多彩な山並み。

暦の上ではもう冬だけど、深秋の景に心洗われる思い。


途中出くわす、激し風雨に少々心もとなくなるが、

無理なら様子を見て帰るだけのこと。

行かなきゃ何も解らない。と、言い訳がましく。


着けば何のことは無い小雨。

雨に対する身支度を整え、水面を覗く。

しかし、時折激しく降る雨は、まぁ大したことは無いのだけれど、

風が・・・・強い。

下流から上流に向け容赦なく、

数投試し投げをするものの、流れの上ではなおさら強く、

ラインは大きく弧を描き、ルアーのコースが定まらない。

要所要所を流し打ちしながら、狙いのポイントの少し手前まで。


吹けども止まない風は無く、降れども止まない雨はない。

風の弱まるタイミングを見計らい、狙いのエリアへルアーを放る。

一投目。上手くルアーは入ったが、すぐさま吹く風にラインがはらみ上流へ流される。


また少し待ち、風の弱まり始めたタイミングで二投目。

いい感じで入ったルアー、水面を踊るように泳がせる。

出る時は、結果が早い。

流れの撚れを通り過ぎ、少し泳いだタイミングで水面が割れる。

同時に伝わる心地よき魚信。


フッキングも入り、ここから愉しい魚との力比べ・腕比べ。

二三度激しく突っ込まれながら、ドラグの鳴く音に心躍らせ、

ランディングするべき場所まで歩を進め、対峙。

流れの中程は、魚が上流を向いてくれるお陰で難なく寄せることが出来、

水面近くへ足場を移し、今日はどうやら浸からずに獲れる態勢に。


水の中に見る魚影。まずまずデカい。

その姿、威風堂々。


と、ここまでは意外に冷静に対処でき、

魚とのやり取りを存分に愉しむこともできたわけなのだけど、

掛るフックは、テールのトレブルフックのうち1本。

少々焦って、テンションをなんとか保ちつつ、数度の悪足掻きを奇跡的にイナし、

スマートではないけれど、もたつきながら、少し強引にハンドランディング。

口にはルアーが残っているけど、バーブレス故少々の傷は厭わない。


魚の口に手を掛け、 獲った と溢れる安堵と喜び、そして感動。

水から魚を持ち上げて、態勢を少し変えようと・・・・・

その瞬間にズルッと・・・・・フックも外れて・・・・・

・・・・・

まぁ、こんなもの。

写真を撮るために魚を釣っているわけではないし、

魚の大きさを求めているわけでもない。

正直言えば、少々残念な気持ちはもちろんあるけど、いたって気分は清々しく。


ちょっと一服。


少し今の魚とのやり取りで、ポイントが荒れたかな・・・・・

と、思いきや、魚はとっても高活性。

天候をはじめ、色んな好条件が揃っていたのか、

イイ感じにルアーが入っていけば、勢い水面を割って出る出る。

時には全身を空中に投げ出してまでのアタックも。

そんな姿に惚れ惚れと痺れながらも、

最初の一魚以降はどれもフッキングには至らなかったのだけど・・・・・


更に強まった風により、水面がかなり荒れだしたことも原因のひとつではあるだろうけど、

徐々に様変わりする、川の様相は始めてみる感じのもので、不思議な光景を目の当たりに。


その後はあまりにも強すぎる風と、もはや波と呼べる水面に変わってしまい、

少しの間、タイミングを図ったり、行ったりきたりするのだけれど、

さすがにさすがに、水面割れず。

他に沈めるルアーも、バッグに忍ばせてはあるのだけれど、

もう、いいかな。と、雨の鱸釣りは納竿。


雨に打たれ、風に吹かれ、少々身体は冷えたけど、

水面割れる、アツい釣りは堪らない。

残念ながら、写真はないけど、脳裏に焼きつく今日の一魚に、また感謝。















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