月明かりの浜で

京都釣組

2014年11月19日 23:10

月明かりの浜で。


丁度一週間前のこの時刻。

月明かりに照らされた浜で、愉しい釣りのひと時を。


午後からの代休釣行に一区切りをつけ、進路を大きく西方へ。

友人たちと落ち合い、愉しい夜が始まる。


定刻どおりに一同に会して、弾む談笑は釣りよりも愉しかったり。

そんなゆったりとした中、準備は整い、いざ。


といっても、初場所。

既に暗い時間帯からの釣り。

大まかなレクチャーをいただきながらも、状況は掴めない。

他三名が各々にポジションを決める中、

あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、ただただ傍観してみたり。

と、あっという間に時間は過ぎる。

そんなことをしているうちに、さすがの釣り人は、

惜しくもバラしはしたけれど、良い魚を掛けたとの事・・・・・

そろそろ本腰入れなくては・・・・と、

それまでの約2時間のうろちょろで感じ得たモノを頼りにポイントを絞る。


対岸には月が昇り始め、ほの明るく照らされる浜。

余計なものが視界に入らず、高まる集中力。

幸い風は無いものの、少し寒さを感じるが、

そんな冷たさが、より感覚を敏感にしてくれているようで、

目の前を、絶え間なく動く潮にルアーをノセて手探りは続く。


心地良い。

全てが穏やかな状況下、ただ 投げて巻く を繰り返しながら、少し変化を付けてみては、

純粋にその心地良さを愉しんでいた。

絶え間なく変る潮の流れが走り出し、

加えて天候が少し変化したタイミング。

その時は突然に。

ガツンッ と。

猛烈なアタリ。次の瞬間から強烈な引き。

暗闇の中の歓喜。

なかなか寄せられない相手に、

一時間ほど前に友人が掛けた他魚種を想像させたが、

冷静に考えれば、ルアーの泳層・アタリ・引き を考えれば狙いの魚に違いは無い筈なのだけど、

そん時はもう、必死のパッチで。

少しずつ後ずさりしながら、浜へずり上げようと魚はもうそこまで。

岸際わずか1mほど。

・・・・・

マジで?

そう、いつもの事ながら、詰めの甘さだけは一級品。

今宵も、またもや やらかす 始末に・・・・・唖然。


逃がした魚の事を、ああだこうだと言うのは野暮だと思うけど、まずまずの魚。

残念で、悔しい気持ちはもちろんあるけど、

それまでやっていた今宵の釣りに、魚からの反応があったこと。

大正解ではなかったにしろ、間違ってはいなかったであろうことが、

ただただ 嬉しくて、愉しくて。

そんな想いのお陰かどうか、

そこで折れずに、高ぶった気持ちのまま釣りを再開。


答えはすぐさま繋がった。

少し場を荒らした感はあったのだけど、数投目にして、

ガツッ と。

先ほどのモノと比べると、物足りなさは否めないものの、

心地良いアタリに気持ちよい引き。

水面を跳ねる魚に、狙いの魚を確信し、

今度は幾分冷静に、ランディングの体制を整える。

丁度一週間前のこの時刻。


兎にも角にも嬉しい限りのこの一魚。

大きさや数では表せない、心に残る釣りをまた。


溢れ出す感謝と喜びにひと心地。

既に心満ち足りて、気持ちの上ではもう納竿。

あとは友人たちの釣果を望むのみ、

あっちへ行ったりこっちへ来たり、一服したり、ゆったりとした夜の時間を味わってみたり。


いったんお礼参りに戻り、浜に帰る道すがら、

向こうから魚をぶら下げ歩き来るのは いやいや さすがの友人。

そんな友人に感化され、先ほどのポイントに入り直し、残りの時間を投げ愉しむ。

頻繁に動く潮の流れが、徐々に大人しくなり始めた事を期に、ルアーをチェンジ。

その二投目。

月の陰った闇夜に、水面を割く音が響く。

瞬時に伝わる魚信を得たが、残念ながらフッキングには至らない。

これが今宵最後の応え。


その後は潮も緩んで、夜も更けて、

少しくたびれた身体と、眠気を癒し、車のシートに身を委ねる。


そんな愉しい釣りの一夜。



ROD:Whiplash factory/RawdealeR R711RR-S The Trial By Fire

REEL:SHIMANO/EXSENCE CI4+ C3000HGM

LINE:UNITIKA/Silver Thread salt water PE #1.2

LEADER:VARIVAS/VEP SHOCK LEADER 20lb

LURE:K-TEN TKLM"9/11"・sasuke SF-95・Cotocas medium








あなたにおススメの記事
関連記事