2014年05月14日 15:15
明鏡止水
鏡の如く、景色を映し取る美しき流れ。
まさに、明鏡止水の心境を得た今回の釣行に嬉々としているところです。
先の週末は、休釣日 との予定ではあったのだけど、
恵まれし天候と、少しばかりの自由な時間をどうしようかと、
年々早く目覚める老体に鞭打って、重い腰を起こすこと数回。
この時節、やりたい釣りがいくつかあるのに、どれにしようか考え悩む暇なく、また・・・・・
加えて、前日に電話が通じないタイミングで掛けてきた友人には、
すっかり山へと釣りに行っているものだと勘ぐられたりもして・・・・
結局、ゆっくりと寝床から這い出し、少し遅い朝の時間帯から。
既に先行者の後追いとなることは覚悟のうえでと思いきや、
入渓前に、釣りたい流程の傍らを車で下見流せば、先行者の姿無く。
ところがどっこい、魚信が遠い。
減水著しく、前日のものであろう足跡多数。
打つポイントが少なく、要所要所を丁寧に探ってみるが、
狙いの魚の追尾無く、早くも小さな他魚種の姿のみ。
ようやく、竿を曲げてくれたのは、入渓から2時間弱。
谷を抜ける心地よい風が吹き始めた、そんな頃。
かわいいアマゴがそれまでの釣れない時間を癒してくれる。
この一魚で、なんとなくではあるけれど、魚の付き場のヒントを得、
その後のすぐに、
もう一魚。
そんな感じで、ある地点からすこぶる魚からの反応が良くなって、
チェイスする魚の姿も見て取れ、惜しくもフッキングに至らぬことも数回。
おかげで、時間はすっかり押しているのだけれど、
釣り人の「もう少しだけ・・・」が歩を進めてしまう。
初夏を思わせる、心地よい天候と美しき渓を愉しみながら釣り上る。
少し水深のある淵にて、ルアーチェンジ。
未だ未熟な渓の釣り。これまで、破損やロストを恐れてしまい、
投げることを躊躇っていたルアーへと。
昨年6月に、ようやく始めた渓での釣り。
こうして、ここ最近は週末の度に渓で釣り愉しんでいるのだけれど、
遡る事、2年半ほど。
当時は、未だ渓流への釣行の予定も予感も無いままに、来るべき「いつか」のためにと、
年の暮れに入手し、一文にした、そんなルアーを結ぶ。
その一投目で、チェイス。
少しルアーを通すコースを寄せて・・・・・
大きさともかく、嬉しき一魚に出逢う。
すっかり心満たされて、時間もいい頃合。
この淵の奥を攻め、退渓しようと 次の一投。
勢い良く、ルアー目掛けて飛び出た魚は、フッキングには至らない。
相変わらず、喰わすのが下手なのは致し方なく・・・・・
少し間を置き、更に一投。
キラキラと煌き泳ぐルアーより、一層大きな 輝き が ギラッ と。
心地よい魚信と同時に、それまでとは違う引きの強さに少し焦ってしまうのだけど、
今日下ろしたてのロッドはULで、いつものロッド(Sylpher SYKS-53L)より柔らか。
そのおかげか、本日バラシは一魚も無く、
綺麗に弧を描いて曲がり、魚の動きを吸収してくれる。
魚の引きを愉しむ余裕も少しあった後。
自身としては快心の一魚にめぐり合う。
尺には届きもしないけど、この谷では上出来すぎて、
それまでの かわいいの とは一味違う面構えに惚れ惚れと。
そんな嬉しき一魚に、もう十分、感無量。
鏡のように美しい水面にて、明鏡止水の心境に浸り、竿を納める。
ROD:TENRYU/Juvia JV50UL
REEL:ABU/Cardinal 33X
LINE:VARIVAS/SUPER TROUT Advance 4lb
LURE:sumlures/S45,SMITH/D-Compact