秋錆魚

京都釣組

2014年10月07日 15:15

秋錆魚。



そんな今シーズン最終釣行も、

残すところ、狙いの要所はあと片手ほど。



やたらと多い一服を挟みながら、

ひとつずつ、ひとつずつ、

残る渓程を愉しみながらの遡行は続く。



この落ち込みを越えると、退渓地点も見通せる。

ルアーを少し沈めて、流れに乗せて躍らせる。

と、先程と同等の大きさの魚がチェイス。

が、追いが鈍い。

しばらく粘ってあれやこれやと試してみるも、魚からの反応はない。


木漏れ日を浴びながら、暫し一服、やたらと多い・・・・・

次の一投は、もう少し上流側にルアーをキャスト。

と、

まずまずの大きさの魚がゆっくりとルアーを追う。

一瞬固まり、なす術はなく。


更に粘ってあれやこれやも、ウントモスントモ・・・・・


諦め、見切り、遡行を再開する際に、

落ち込みのど真ん中へルアーをキャスト。


ルアーが流れに飲まれ、白泡の中へと消え行き、ほんの一瞬。

ロッドを伝う、代えがたき心地良い魚信が。

あとはもう、無我夢中。

引きを愉しむ余裕すらなく、釣り上げたい一心で。



秋らしく錆びた魚に、感無量。


盛期の、パーマークをあしらった、白銀に輝く魚の美しさに魅了されながら、

この時期の、錆びの入った魚に感じる、深い力強さに憧れる。

渓流での釣りを始めた昨年には出会うことの叶わなかった一魚。

今シーズン最終釣行、最後の魚に相応しく、

ここに、感極まれり。


心地良い初秋の渓、今シーズンを最高の気分で釣り終える。



ROD:Angler's Republic/PALMS/Sylpher SYKS-53L

REEL:ABU/Cardinal 33X

LINE:VARIVAS/SUPER TROUT Advance 4lb

LURE:SMITH/D-Compact



感謝。








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