ベイト難民キャンプ 2013 そして・・・琵琶湖

京都釣組

2013年10月04日 15:15


そして・・・琵琶湖。




そんな、ベイト難民キャンプに、切っても切れないのが、琵琶湖。

この、3日間を琵琶湖の畔で過ごす。

時に海へ、川へと遊び場を替えながらも、最後は琵琶湖へ帰着する。



私も琵琶湖で、もちろん竿は振ったのだけど・・・・・



時間にして、計1~2時間ほど。

残念ながら、いつものように釣果は無く、

一度っきりの魚信は、二日目の朝。

ウイード帯のその更に沖、

ペンシルベイトを湖面に滑らせながら、

手前のウイードへ差し掛かるそのタイミングで、割れた水面。

一瞬感じた手ごたえは、針掛りする事無く・・・・・

でもやっぱり、悔しい気持ちなんか無く、

ただ、投げるだけで心地良く、

魚からの反応があったことだけで満たされてしまったのは、

琵琶湖を基点とした、

ベイト難民キャンプの緩やかに流れる時間・空気感のお陰。

やはり、この寛大なる琵琶湖の素晴らしさには、他に代えがたきモノを感じる。



3日目。

前夜の宴も夜更けまで愉しく続き、

ひとり・・・またひとりと、夢の中へと落ち行く中、

少し名残惜しくあったりして、皆が寝静まった頃にゆっくりと湯に浸かる。

風呂上りのビールを愉しんだ後、

色んなシーンを反芻しながら、ようやく私も眠りに落ちる・・・・・


夜明け前、その轟音によって目を覚まし、台風の到来を感じながらも、

その、野太い庵の造りは、しっかりと揺ぎ無く、不安感を消し去って、

再び眠りへと・・・・・


次に目を覚ました時には既に、夜も明け、ほの暗い光に包まれていたが、

その堅牢な造りとは裏腹に、いたるところで雨漏りが。

急ぎ、板場から鍋やボウルを持ち出して、

床のいたるところに並べ置く様は、

昔見た、テレビや漫画のワンシーンのようで笑っちゃうのだが、

ふと見た窓外の琵琶湖の状況に、愕然。



写真では解り辛いが、これまでに見たことのない琵琶湖の様相。

大雨に打たれ、強風に湖面は生き物の如くうねり、

流れ込みからの茶褐色の水がはるか沖合いまで。


時に愉しく、優しく、美しく。そしてこんなにも険しく、厳しく。

身支度を整えながらも、変貌した琵琶湖に目をやり、

流れる台風の情報に、自然の驚異を感じながら、

いよいよキャンプもお開きを迎えることとなる・・・・・




既に半月が経ち、こうして文章なんかを綴っていると、

思い起こされる様々な場面。

そんな場面は、セピア色に変わることなく鮮明で、

いつもBGMのように聞こえる、

屈託の無い、ちびっこたちの元気な声や、

酔狂な釣り人たちを柔らかく、優しく包みながら、

ほんの少しだけ諦め感漂う素敵な奥様たちの瞳。

そして、高々と笑い、アツく楽しく語る釣り人たちの声々。

時に真剣で純粋な視線で居ながらも、いつも、皆が笑顔でね・・・・・



最後の最後で起こったアクシデントに、

お別れの挨拶・お礼もままならぬまま、

慌しくも名残惜しく車を走らせたのだけれど、

そんなかけがえのないこの愉しい三日間を、

琵琶湖のほとりで、共に過ごすことができた感激、感謝は、

例えようがなく大きくて。

本当に、本当に。

皆さん、ありがとうございました。


この感動は、色褪せる事無く、心に刻んでおくことにします。



感謝/くろぼう



ベイト難民キャンプ 2013 完。

















 


あなたにおススメの記事
関連記事