sum camp
9月の初旬。
WILD-1京都宝ヶ池店の主催で開催予定であった釣りの大会。
エントリーしたのはいいが、
悪天候の影響が予測され、中止を余儀なくされてしまう・・・・・
過日、届いた一通のメール。
釣りの大会の主協賛であったサムルアーズからの、
BBQ懇親会へのお誘い。
その粋な計らいに心が弾む。
紆余曲折を経て、どうにか参加できることに。
小一時間遅刻での参加との旨は事前に伝えてあったけれど、
握るハンドルに焦りの色が見え隠れ。
三連休の中日。渋滞の予想される湖西バイパスを避け、
朽木経由で、急がば回れ。勝手知ったる琵琶湖道。
それが功を成したかどうか、乾杯までには無事間に合った。
全ての方に初顔合わせの私ではあったが、
そんな緊張は他所に、
社員A氏に、ご挨拶とお礼を申し上げ、
すぐさま同級だと話が弾み、
「サムルアーズが好き」のゴッキー氏をご紹介いただいた。
ブログに顔出しをされているので、ひと目で分ったのはこの方。
この、ブログ「くろぼう」を始めるきっかけ、sum-1の主催者だ。
あとはゴッキー氏に、お気遣い頂き、あれよあれよと、
お集まりの皆さんをご紹介くださった。
もしや出逢えるのでは?と期待値の高い方々が勢ぞろい。まさに光栄。
どの方も、サムルアーズのレポートに名を連ねる凄腕の持ち主。
恐れ多くも、このブログ「くろぼう」をご覧頂いている方もいらっしゃり、
ただただ恐縮。
そんな風に、温かく穏やかな皆さんに、
緩やかにしてスムーズに招き入れて頂いた。
時に、浜を望み、こちらに背を向けているオーラの姿。
ブログ「じゅん屋」のじゅん氏。
今、こうして文章を書き、
現在の私自身の釣りのスタイルを確立するに至って、
多大なる影響を受けた人物。
なんとなく漠然とした思いがあって、
釣りを続けていれば、いつかはどこかの浜で出会えるだろうと、
勝手に、そんな風に思っていたが、
ようやくその機会が、琵琶湖の浜に訪れ、ただただ光栄の極み。
事前に仕込んでおいた、
銘菓「くろ棒」を挨拶代わりに渡そうと、
そんな私の拙い企みは、一蹴され、
先制パンチを喰らってしまう。
その内容は、後日のいつか、記事にさせて頂くとして、
いやいや、本当に有難き事なり。
そんなこんなで始まったサムキャンプ。
どの方も、手練れのアツイ方々ばかり。
サムルアーを駆使して、ブラックのみならず、鱒族を求めた本流や、
海へとそのスタイルやターゲット、フィールドは多彩。
釣りのスタイル、魚種の境界を越え、
その奥深い想いや経験値にはただただ驚愕。
少々戸惑いながらも、愉しくお話を聞かせて頂き、
愉しく美味しい時間が過ぎる。
そんな中でも、時折鋭く眼光を光らせ、湖面を覗く皆さんの姿が印象的。
思い思いに・・・・・・
食べたり、
振ったり、
話したり、
と、アツくも愉しく、緩やかな時間が流れ、
ふと見上げた空は、天高く、碧く澄みきっていた。
偶然出逢ったひとつのブログとひとつのルアー。
そこから始まった新しい世界が、この場に結実。
そして、また、ここから始まる新しい世界に心が躍る。
そんな愉しい時間はあっという間に過ぎゆき、時は夕刻。
気がつけば、湖岸の道路は大渋滞。
徐々に散会をはじめるサムキャンプ。
渋滞をこの場でやり過ごそうと、約半数の方々が居残り、
そのタイミングで、湖面が賑やかに。
時折起こるボイルやライズに、思わず竿を手にする釣り人の性。
時たま水面を割ってルアーを襲う魚たち。
だが、これがなかなか、釣りきれない。
「ポッパーではどう?」と発したのはじゅん氏。
この状況下での一言に、氏の奥深さを垣間見る。
そんな私も、締めの一振りと、ロッドを手に水辺へと。
すっかり陽は傾き、賑やかだった浜も静寂を取り戻しつつある碧い時間。
数投をサムルアーズでやり過ごし、
未だ届かぬ配達を待つ、サムポッパーの代わりに忍ばせてあった某ポッパー。
空気が読めないところではあるが、届かないのだから仕方がない。(と密かにプレッシャー。)
夏とは違う、この季節を意識したアクションを入れ、ステイ。
次のアクションに移行する瞬間・・・・・・・・
パシュッ!と、ポッパーで出た。
無我夢中で寄せる間に、どうやら点々を落としてしまったようで、
バスがハスには変わったけれど、
心に残る、嬉しい一魚には変わりない。
いつもは独り。ストイックに気持ちを求める釣行を愉しんでいる私だけれど、
久しくいつ以来か、釣った魚をこの手に、皆の下へと急ぐ気持ちが、
恥ずかしくもあり、嬉しくもあり。
釣りのもつ素晴らしさをまたひとつ、改めて感じ。
この一魚で満たされた心は溢れ出てしまい、納竿。
この一日に名残惜しく、
薄暗闇に染まる浜で、竿を振る強者の姿を見ながら残りの時間を愉しんだ。
ひとり、ふたりと徐々に皆さん帰還し、
僅かに残る数名で車座になり、ゆっくりとした最後の時間を噛み締めた。
そして、
北へ釣り上がる者、
南へ釣り下がる者、
温かい家族の元へ急ぐ者・・・・・
ようやく動き始めた湖岸の道路に向け散会。
琵琶湖を望み南下する湖西バイパス。
ふと車窓から見下ろした、湖岸の町で、大きく光った打ち上げ花火。
充実した、今年の夏の終り方に人知れない満足感を胸に覚えた。
改めまして、
終始和やかに癒してくれた、未来の釣り人、ちびっ子たち。
酔狂な旦那を持ってしまい諦め感漂う、暖かく優しい奥様方。
そして、心から、釣りを愉しむ強者たち。
その機会を下さったsumlures。
お逢いした、全ての方々と
この素晴らしき環境に感謝の気持ちで一杯。
またのいつかを期待して。