水面を割って
水面を割って。
先の休日。久しぶりの釣行は琵琶湖は湖北へ。
押し寄せる、歳の波には逆らえず、
目覚ましの後、二度寝を喰らい、ようやく起きても重い足取り・・・・・
おかげで、釣りたい時間を既に過ぎ、
お気に入りのポイントには先行者の姿。
いやいや、いつものように既にやらかした・・・・・
遠慮がちに、少し離れて静かに水に浸る。
湖面を掠める、朝の風が、汗ばむ身体を優しく包み、
気温よりも冷ややかな水温と、締め付ける水圧が、何気にくすぐったくもある。
手前から徐々に沖へと飛距離を延ばし、
釣り始めての三投目。
着水後、間合いを図り、巻き始めたルアーに水面が割れる。
賑やかで、激しく割れた水面に心が踊り、ロッドを伝う心地よき魚信。
・・・・・・・・が、
そう、やっぱりいつもの
ブルーなヤツから今日も始まる、我が釣行。
狙いの魚種とは違えども、その快心の出方には、敬意を払って。
少し風が強くなり、ざわめく湖面。ペンシルにルアーチェンジ。
幾度かの、水面が割れるアタックはあるのだけれど、これがなかなかのらなくて。
更なるルアーチェンジはポッパーへ。
例年と違い、ウイードの生育が思うようには進んでいない今年。
そんな中でも、何とか水面附近まで伸びつつある辺り。
沖目から徐々に近づけ、出るならここだと、波の当たる、ウイードエッヂ。
掛けた瞬間の手ごたえは、一丁前の重量感?
寄せて揚げれば、なんてことは無いサイズ。
だが・・・・・なんせ久しぶりのブラック。
ここは素直に喜んでしまう。
その後も、表層系のルアーだけでローテーション。
もっと深くを泳がせば、釣果は上るかもしれないが、
水面を割って出るのが、単純に気持ちよく。
その後も何度か水面が割れるも、追加は二本。
・・・・・・・・
そう、ブルーなヤツを・・・・・・・
釣り始めて既に三時間。
水に浸り、釣り動きながらの移動を経て、車を止めた辺りまで。
魚の大きさや、数、魚種を問わず、私としては十分に楽しめた。
それに、今日は、別に、もうひとつの想いがある。
すっかり日は高く、燦々と照り輝き、
暑い一日を予感させる、夏の朝の終了間際。
楽しいひと時に感謝し、
新たなる扉を少し開けるために、車に乗り込んだ。
・・・・・珍しく、続きは後日に。
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