sumluresな朝
いつもそんなに多くのルアーを持ち歩く釣行はしないのだけれど、
いつしか、ポケットに入れる、ルアーケース内の殆どのルアーが、sumluresに。
季節の変わり目や、釣行先、気分なんかで入れ替えは時々。
そんな、ルアーケースをポケットに突っ込み、出向いた夏休みの釣行のひとつ。
いつも、最初に投げるのは、コトカスミディアム。
ほぼ、どんな季節、どんな状況の時でもこれは変わらない。
アホのなんちゃらと言われるかもしれないが、
そんな思い入れのあるルアー。
この日も始まりはコトカスミディアム。
風は無く、波も無い。久しぶりに見る鏡のような湖面。
周囲の美しい山並みや、ようやく明け出した空が
湖面に移り込む、虚と実の世界に見惚れること数分。
その境界線にルアーを放り込む。
美しいV字の引き波が、そんな写りこんだ美しき自然の景色に彩りを添える。
水際から離れて距離を取り、忍び足で、放たれた第一投。
まるで教科書通りのアプローチかも知れないが、
正しいことは、やはり正しく、そんな当たり前のことを改めて気付かせてくれる。
狙い通りの一投目。
幸先のいい一日の始まり。
続いて更に、その二投後。
サイズはともかく、思うように水面が、気持ちよく割れる。
静かに泳ぐルアーが、突如として水面下から襲われる。
この瞬間、何度味わってもアツイ。
釣れることが分かれば、ルアーチェンジ。
同じルアーを一日中、平気で投げ続けることができる私ではあるけれど、
この日はそんな気分ではなく、むしろ見えたら替える、を実践してみる。
次はファットサム。
釣果の如何に関わらず、操作し、動かすことの楽しさを味わうことのできるペンシル。
結果は直ぐに。
この間、僅か数分足らず。
釣れたら替える。
お次はダイヴィングサム70CW。
少し釣れない時間が過ぎ、この頃ようやく水に浸る。
そして、出た。
出るには出たが・・・・・
やっぱり今日も。
ブルーなヤツ。これを釣らなきゃ始まらない、我が釣行。
今度は少し泳層を変えようと、SUM- JIG M-75。
夏のこの時期、その殆どが表層を泳ぐルアーに占められるルアーケースの中、
これで釣りたいルアー は、いつも忍ばせておく。
数度のアタリを上手くノセられずにいたが、ようやく。
釣れたら替えるを繰り返すこと数回。
笑みがこぼれるほどに、思い通りに出る結果。
なんだか愉しい、sumluresな朝。
残念ながら、次に結んだFRANK SUM CWで結果を出せずに粘っていると、
岸際で捕食音。
すかさず替えたルアーは、chunk chop。
水際のドシャローを岸と平行に引いてくる。
ぶるぶるとロッドを伝う心地よいルアーの振動に、ククンッと。
狙い通りに釣れる一本、この心地よさ。
その他、もちろんリップレスサミングでも釣り上げ、
ケースの中のsumluresをほぼ使い切り、
短時間ながら、愉しく充実したひと時が過ぎる。
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記事にはしていない前日の釣行。
スズメバチの仕返しを受けた、
後味の悪い数日前の釣行を払拭しようと短時間。
その日に拘ったのはポッパー。この夏のひとつのテーマでもある。
最初の数投は、もちろんコトカスミディアムだったけど。
数本捕ってからは、前日のPOP-Rの流れを汲む、
K-0 POPPERでやり通した、POPPERな朝。
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そんな、K-0 POPPERを最後に結び、
締めの一本。
釣りに求められる釣果はいろいろ。
サイズや数、魚の種類・・・・・
そんなことも、さることながら、こういった色んなルアーで釣る愉しみも
道具を用いた遊びの愉しみ方のひとつ。
そんな充実した、sumluresな朝、
相手をしてくれた小魚たちと、それらを導いてくれたsumuluresに感謝。
そして、熱くて短い、私の夏休みが終った。