2013年05月10日
クリア
クリア。
kartell/Louis Ghost design:Philippe Starck
GWの不釣の焦燥感は既に何処へやら。
慌しく、日々仕事に追われつつ、この週末から始まる ひと山 に、
そんなクリアにならないスケジュールを見ながら、
次の釣りは何時になることやら・・・・・と。
上写真。
ポリカーボネートの一体成型によるその造りは、
私とは対照的にクリアで透明感に溢れる、アームチェア。
kartell/Louis Ghost design:Philippe Starck
建築やインテリアのデザインの際、
素材からの機能性によって、屋外や水回りなどで使ってみたり。
また、そのクリアな透明感から、家具の存在を意識の上で消すことで、
空間をよりシンプルで純化させて見せたい時なんかに用いてみたりと。
デザインそのものは、ルイ15世の時代の再現で、
クラシカルなオーバルチェアの風なのだけれど、
素材を見直し、成型の過程で純化された構造から来る印象は、
人によって好き嫌いはあるものの、新鮮で、モダンさを感じるシャープなイメージ。
クリアだからといって、存在感が実際には消えるわけではないが、
上手い塩梅に、使い方によっては色んな空間に溶け込んでゆくことも。
一方、ルアーのラインナップにもあるクリア(カラー)。
対象魚種によっては定番であったり、
人の好みは分かれるけれど、好きな方には好きなカラーのひとつ。
クリアカラーの水中での見え方云々については、
諸説色々ピンからキリまで。
実際のところなんて知る良しもないけれど、
水に溶け込むと言うよりは、どちらかというと、
案外アピール系なんではないかな などと思ってみたり。
もちろん使う時間帯や光の状況、また水深なんかでも随分違って見えるのだろうけど。
過日の月夜の釣行でも、クリアカラーに少し色の付いたルアーで・・・・・
クリア故、色気が無いというのではなく、
実のところは宝石のように怪しく輝いていたりして・・・・・
等などと、仕事の合間にふと思い、
あれやこれやと思い巡らし、ついつい仕事の手が止まる。
お陰で余計に仕事がクリアにならずに・・・・・
タグ :インテリアLouis Ghost
2013年04月19日
チェアフィッシング
チェアフィッシング (アームチェアフィッシング)
Fritz Hansen/PK22 design:Poul Kjærholm
釣りに行けない釣り人が、
椅子に座って、珈琲や酒、書物をお供に、水辺へと想いを馳せる、
そんな、釣りの愉しみ方のひとつ。
近付く週末に、水辺に立てる予感も無く、
今日も追われて、あれやこれやと。
冒頭写真のラウンジチェア。
このところ、取り掛かっている、
インテリアデザイン・コーディネートの仕事で、クライアントへ提案予定の逸品、
Fritz Hansen/PK22 design:Poul Kjærholm
デザイナーはポール・ケアホルム。
既に没後30年以上が経ち、
写真のPK22を世に送り出したのが1956年。
60年近くも前にデザインされたことになるのだけれど、
その洗練されたデザインは、現代においてもまったく遜色が無いどころか、
かなり、キレていると私なんぞは感じるワケで、
時代的な背景なんかもあって、
その削ぎ落とされた構造体の繊細さやシンプルさ、
サテン仕上げのステンレスフレーム+革張りといった素材感から、
非常にシンプルでモダンな印象でありながらも、
優雅で美しく、エレガントな雰囲気が堪らない。
そのデザインに捕われることなく、どのような空間にもしっくりと馴染み、
デザインだけではなく、その座り心地も、また、すこぶるよろしく、
低重心の安堵感や、張られた革の適度な伸縮が、
包み込まれる心地よさを醸し出したり・・・・・
釣りに行けない、そんなひと時、
こんな椅子に身を預けながら、
あれやこれやとチェアフィッシングを愉しめたら・・・・・
と、軋む音をたてる事務椅子に座りながら、珈琲ズズズ・・・・・