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2013年11月05日

川鱸

川鱸。


一度ならず、二度までも。

いやいや、ついには三度まで・・・・・

そんな、川鱸。 ようやく。


川鱸

向かう山中、車窓に望む景色は、通う度毎深まる秋を感じさせ、

頭上には、雲ひとつ無く天高く。

文字通りの秋晴れ。快晴。


この週末は、少し予定が立て込んで、竿を振ること怪しくて、

少し時間を都合して、先日またもや苦い想いをしたあの川へ。


釣りをするにはあまりに天気が良過ぎるけれど、

そうそう上手くタイミングが合うわけでもなく、

例え釣れなくとも、現地の状況や変化を汲み取ることで、更なる次に繋げたく。



数日前に訪れ、やらかした時と 見た目の状況に大きな変化は無く、

再度、見直しをかけ、準備を整えたタックルを片手に水辺へと降り立つ。

川面に目をやり、逸る気持ちを抑えつつ、煙を燻らせ、いさ。



数度の釣行で、魚の付き場所は朧気ながらにも心得ていたつもりなのだが、

要所要所を丁寧に打てども・・・・・

少しずつ移動しながら様子を見るも、水面は割れず・・・・・

ここで出なければ・・・・・・

と、そのエリアの終わりの地点で、水柱が上がる。

カツッ と一瞬得た魚信は、空振りに終わり、針掛りせず、

しつこく粘るが、その後は沈黙・・・・・


少し諦め感を漂わせながら、

これまで足を踏み入れていなかった範囲の状況を見ておこうと下へ、上へと散策し、

時計の針は、早くもそろそろもういい時間。

ワンバイトを取れただけでも良しとして、一旦は引き上げようかと頭を過ぎるが、

最後にもう一度、時計の針が切り良くなるまで・・・と、

狙いのエリアを再び探る。


が、やっぱりまったく反応が得られず、割れぬ水面。

終始吹く北西からの風が、飛距離を殺し、思いのポイントへさえルアーが届かず。

時計の針は、予定を過ぎて、「最後の一投」数回続き、

再度、切り良い時間まで・・・・・と、

最後の延長戦に望みを掛けるが・・・・・ウントモスントモ無反応。



川での釣りとはいえ、海の潮位に左右される場所・魚であることは承知の上。

そして、今日の潮時も確認はしてきた。

川の流れ、海からの距離・・・・・

そんなことを考えながら、時間的にはそろそろのはず・・・・・

随分と自分自身、各ポイントを叩ききり、魚が居れば既にスレきってはいるだろうけど、

この、タイミングで上手くいけば・・・・・と最後の望み。


時計の針は残り僅か数分で、切り良く長針が「6」を指す。

これがホントに最後の一投。

それを何所に投げるかだが・・・・・

何気なく。

それまでの狙いのポイントから、少し外して投げてみようと、

ほんの数メートル移動して。

随分と投げたお陰で、キャストの精度は高まって、

投げたルアーは、狙いのボサ際にキレイに着水。

少し流れに乗せてから、水を噛み、表層で踊るフラッシュバック。

落ち込みからの掛け上がりに差し掛かり、

喰うならここ!の その瞬間。


スカッ・・・・・


が、

最後の足掻きと、手を抜かずルアーを踊らせ続ける事、ピックアップも もう間もなく。

と、勢い背後から近づく魚影。

恐らく視界には、水辺に立つ私の姿が映っていたであろうけど、

水面が激しく割れた。


ガガッ!


ロッドを伝う、魚の重みをしっかり感じ取り、

緩やかに深く。 竿を振り上げフッキングを入れる。

心地よく絞り込まれる魚信を感じる至福の時間。

ここまでは、幸か不幸か、これまでの釣行で度々味わった。

問題はここから。

一連のタックルの設えと準備は、もう問題は無い筈。

あとは、どう取り込むか・・・・・

立ち位置は川面からほんの少し足場が高い。

掛けた際には少し移動し、安全に取れる場所も確認済みではあったのだけど、

思いのほか、近くで魚を掛けた故、そこまでの余裕は無い。

斯くなる上は、投げる前から覚悟をしていた・・・・・・・

川鱸

水陸両用・・・・・

必死のパッチ・・・・・


そして、どうにかこうにか。

川鱸。ようやく。

川鱸


ブーツの中から、「クチュクチュ」「タプタプッ」音がするけど、

いやいや、ホントに感無量。

色んな方々との出会いから始まったこの釣り。

まさに、感謝の一魚。

喜び一入。

川鱸

暫し呆然と、横たわる一尾の魚を。

誰もいない川辺で、想い噛み締め、

その後悠々と泳ぎ帰る魚を見届ける・・・・・




ようやく獲ったこの一魚。

初めて出逢ったあの川での出来事からひと月半。

どうしても、川で。との想い。

そして、二度目の釣行で割れた水面。

どうしても、このルアーで。との願い。

それが結実。


そんな私の川鱸は今始まったばかり。

これからもアツく愉しく釣り遊びが続けられることを願って。

川鱸



















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この記事へのコメント
川での釣りとはいえ、海の潮位に左右される場所・魚であることは承知の上。そして、今日の潮時も確認はしてきた。そんな場所、川鱸と言わないから覚えておきなさい。
Posted by アフォちゃうんか at 2013年11月05日 16:48
こんにちは!

上に変なのが居てますが、気にせず(笑)

良い銀ピカのスズキですね^ ^

南港のスズキとの色の違いに羨ましい限りです(^^;;

おめでとうございます!!
Posted by 川虎 at 2013年11月05日 17:02
⇒アフォちゃうんかさん

コメント(ご注意)頂き恐縮です。
いやいや、本文にも書きましたが、今始まったばかりの釣りでして、勉強不足でスミマセン。気を悪くなさらないでくださいね。とっても嬉しかったものですから。
私の釣った場所が、川なのかどうか、潮位に影響される場所なのかどうか、これからもう少し調べてみようと思います。
せっかく頂いたコメントですが、どういった場所なら「川鱸」と呼べるのかまでお教えいただけるとありがたかったのですが・・・・・
Posted by くろぼう at 2013年11月05日 17:37
⇒川虎さん

こんばんは!
コメント頂きありがとうございます。

何度か、南港に連れて行ってもらおうかと思ったのですが、
新しく始める釣りは、出逢いが出会いだけに、一尾目には少し拘りたくて我慢しておりました(笑)。

まだ、どこまでが「川」で、どこからが「海」なのかの区別さえままなりませんが、色んな場所で愉しく釣りができればと考えておりますので、また是非楽しい釣りにお供させてくださいね!

どうもありがとうございます!
Posted by くろぼう at 2013年11月05日 17:44
はじめてコメントいたします。

とても綺麗な鱸ですね。

清流シーバスはとても興味深いです!

ドブのシーバスがもう少し釣れるようになれば、チャレンジしてみたいですね。
Posted by ゆうすけゆうすけ at 2013年11月06日 06:33
⇒ゆうすけさん

はじめまして!
コメントを頂き、ありがとうございます。
初めての鱸に(厳密には初めてではないんですが(笑))感動しました!
川?だけでなく、清流や、山。港湾へと、これからも日々精進していこうと思います。
ゆうすけさんの楽しく釣りをなさっているご様子のブログを拝見し、色々と勉強させて頂きます。

本当にどうもありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。
Posted by くろぼう at 2013年11月06日 08:36
ご無沙汰してます、石川です。
あの日僕も行ってましたよ〜、あの靴でつけた足跡はくろぼうさんのものだったんですね〜
Posted by 石川 at 2013年11月06日 12:46
⇒石川さん

こんにちは!ご無沙汰をしております。
コメントを頂き嬉しいです!
あの日は夜に行かれたんですよね。
日中に随分と私が叩きすぎましたので、ご迷惑をお掛けしたのでは?と思っておりましたが、4バイトとはさすがの釣果ですね!

足跡、バレてしまいましたか・・・・・
随分と右往左往していた足跡だったでしょう?

是非一度ご一緒させてください!!
Posted by くろぼう at 2013年11月06日 13:38
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