くろぼう

ベイト難民キャンプ2014　「釣り」。

清々しく晴れやかなる湖畔の朝。

昨夜は寝るのが勿体無くもあって遅くまで。

お陰で、予定通りの朝寝坊と相成ったんだが、

美しい琵琶湖の瞬間には間に合った。

すでに数名は水辺で竿を振っており、

既にひと振り終えて、コーヒータイムの御仁たちも。

そんなゆったりとした朝の時間が心地良く、

絶え間ない談笑の時間。

が、目つきの変わる釣り人数名。

そう、「行くぜ！」 だ。

琵琶湖を眼下に控えながらも、今年も「行くぜ！」 だ。

まぁ、言わずともこうなる展開は、皆想定の範囲内。

そうと決まれば、ここからは早い。

あっという間に準備を済ませ、車二台に分乗した第一班が、

思い出の川に向けて出発。

途中のコンビニで、食パンを品定め・・・・・、いざ。

川の様子は、前日同様。

水は少なく、ドクリアー。悠々と泳ぐ巨鯉とウグイ。

上手と下手、二手に別れ様子を見るが、

時折泳ぐ姿は見受けるものの、さすがに狙いの魚からの反応は無い。

大きな河川でもなく、変化に富んでいるわけでもないが故、

数投すれば、状況はわかる。加えてこの人数でのこと、なお更。

まぁ、言わずともこうなる展開は、皆想定の範囲内。

私は、あまり竿振らず、皆さんの様子を眺めながらの日向ぼっこ。

そして、遂に見切りをつけたご様子で、お腰に付けた食パンが、

ひとつ、またひとつ・・・・・・と、川面を下り始める。

空飛ぶ鳥の猛攻をかわしながら、徐々に魚からの反応が出始めた。

どんな釣りであれ、釣れるまでの試行錯誤も愉しいひと時、

それを見ているのもこれまた愉しい。

私も手習い程度に初めての釣りを試みながら、流れゆくパンを目で追う。

時折水面が、パクつくのだが、ウグイには少しフックが大きいようである。

そんな、魚からの反応を得て、もう満足、

果敢に攻める釣り人のサポートにまわる。

流すコースや、距離感。水の流れとパンの流れの同調・・・・・

さすがの釣り人は既に心得たご様子で、

下流から上ってくる一尾の魚に狙いを定める。

絶妙のコース取り、縮まる魚とパンの距離。

次の瞬間。「ぱくっ！」

狙い的中、ど真ん中。思わず笑ってしまう私を尻目に、

重く太い格闘の時間が始まる。

どうにかこうにか、わいわい皆で楽しみながら、無事ランディング。

そんなyouさんを見て、

ゴッキーさんは、パン鯉に。

三ツ木さんは、パンウグイに。

と、普段はやらない類の釣りでも、こんな状況下では愉しいひと時。

結局狙いの魚からは何の音沙汰も無く、河口まで下っていた面々と合流し、

もうひとつの川へ、鯵を狙いに。

休日のファミリーフィッシングを楽しむ釣り人に混じり、

少しアジングを試してみるも、狙いの魚は遠くて、

まぁ、言わずともこうなる展開は、皆想定の範囲内・・・・・

かくして、魚を釣った者、釣れなかった者、釣らなかった者　それぞれにありながら、

空腹を満たすべく、地元で有名（らしい）ラーメン店へと向かうのだけど、

あまりの長蛇の列に見切りをつけて、目指すは昨年喰い逃したご当地グルメ。

ヨーロッパ軒：ソースカツ丼（定食）

年に数度、無性に食べたくなる類のお味で

なかなか好みで美味なれど、そのヴォリュームには、お腹パンパン。

釣果はともかく、身も心も満たされた面々は、

その後帰着し、瞬時にお昼寝 ＺＺＺ・・・・・

その間タックル持ち替えて、浜を彷徨いワンバイトのみ。

狙いの流れ込みまで到着するも、先行者の姿に踵を返す。

一時間強の少々まじめな釣りの後、四季亭に戻った夕刻少し前。

皆一様に目を覚まし、

今夜の宴の準備に掛かる方々、

少し遠くの浜まで竿を片手に走る方々。

いつも元気で笑顔のちびっこたち。

と三々五々に各々動き、

私は、uedaさんのお誘いを受け、

Ｐ太郎師匠と連れ立って、「買出し」の大義名分の下、竿を積み込み。

買出し前の、まぁまぁ長い「ほんのちょっと」を、

随分昔に訪れたことのある浜で竿振り遊ぶ。

陽の沈む前、美しき夕日を見ながら、友人たちとの愉しいひと時。

残念ながら、狙いのポイントには先行者が入っており、

釣果は無かったけれど、これもまた、想定の範囲内。

でもでも、三者三様それぞれに、数度の魚からの反応は得て、

お陰で時計の針は進むばかり。

思えばこの夕刻の釣行が、私に静かな火を付けて、

再度その夜訪れることとなり、今なお続いたまんまだったり。

随分長い買出しに、帰ってみれば既に宴は始まって、

心地良いブーイングのシャワーを浴びることとなる。

そして今宵も、

網の上で、お肉が踊り、

桶の中で、お酒が泳ぎ、

夜の帳が下り始める・・・・・

が、

今宵は様子がちと違う。

旨し料理に舌鼓を打ちながらも、酒量は控えめ、ペースは遅い。

お酒に手を出さない御仁の姿も。

そう、再び「行くぜ！」夜の部 だ。

この時点でアルコールの入っていないお二人のお陰で、

川班と湖班の二手に分かれ、

一方は川へシーバスに。

また一方は、琵琶湖へブラックバスに。

「あんたらも好きねぇ」との、心広く深い奥様方の眼差しを背中に感じながら、いざ。

先述したとおり、夕刻に火が灯ってしまった私は、

uedaさん、Eightさん、Ｐ太郎師匠の四名で、夕刻に訪れた浜へと向かう。

うまい具合に先行者も無く、貸切の浜。

右に左に散らばって夜の部が始まる。

夕刻に掴んだちょっとした手掛かりを頼りに、早速アタリを得るもノらず。

少し移動しながら、幾度かアタリを追加するのだけど、フッキングには至らない。

そんなもどかしさも、同じこの浜で、友人たちが時を共に竿を振っているという、

安心感と言うか、そういう空間感みたいなものが、

少しの酔いも手伝ってか、少しだけしんみり心に沁みる。

一時間ほどで、誰が言うまでも無く、4人の距離が近くなり、

まずは、川班の番長さんが大きな魚を掛けたんだとか。

そして、浜の反対側で釣りをしていたEightさんが、お見事50UP。

さすがのさすが。

もちろんうらやましくもあるけれど、なんだか嬉しい気持ちが大きくて、

写真を拝見させて頂き、もうお腹一杯。

夜釣りはここでストップフィッシング。

四季亭に戻ると、既に川班はお戻りで、

あらためて、Eightさんを中心に祝杯を上げ、

まったりとした夜の時間を愉しみながら、

ひとり、またひとりと夢の中へと。

最終日の朝。

手際よく、順次片付く部屋の様子に、少し寂しさが募ります。

ここまで、釣果は残念ながら得ること叶わなかったけれど、

代えがたき愉しい想いや感動的なシーンは わんさか と。

またお逢いできることを期待して、名残惜しい中、散会。

東へ向かう方々。

西へ向かう方々。

琵琶湖の浜を目指す方々・・・・・

・・・・・

んっ？琵琶湖？

youさん、ゴッキーさんと三人で、帰路に琵琶湖に。

久し振りに、琵琶湖に浸って心地良い初秋の風に吹かれる。

連発させているお二人に少し遅れをとりながら、

どうにかこうにか数匹釣り上げ、

サイズはともかく、魚からの好反応が、素直に愉しく嬉しくて。

キャンプの期間中、なんとか釣りたいルアーがあって、

やり通してきたのだけれど、ここにきてやっと、水面が割れる。

時にはワンキャストで幾度も出るには出るのだが、フッキングには至らなかったり、

まずまずなサイズをバラしたり。

ルアーを換えて、どうにかこうにか帳尻合わせ。

いやいや、ホント愉しい楽しい。

そんな愉しい「釣り」をひとつの縁として、

こうしてまた今年も、心に残る三日間が過ごせたことに、感無量。

ご参加の皆さん、

改めまして、ありがとうございました。

またお逢いできる日を愉しみにしております。

感謝／くろぼう

ベイト難民キャンプ2014　完。

ROD:Angler's Republic/PALMS/EDGE　EGC-664

REEL：Abu Garcia/ambassadeur 2601C Elite

LINE:TORAY/BAWO/SUPERHARD POLYAMIDE Plus+ 14lb

LURE:sumlures/FB65　balsa