2014年10月16日
嵐の前に
嵐の前に。
本年度の渓流シーズンを、自身としては気持ちよく終えることが出来、ひと段落。
・・・・・・となるはずもなく、
既に来シーズンに向け、想いを馳せながらも、
この時節。秋にやりたい 釣り は、あれやこれやと たくさんあって、
台風19号襲来の予測に、
先の週末、予定をしていた「秋の釣り/盛りだくさん編」を断念せざるを得なく・・・・・
我慢は毒だとその前に、半ば強引に時間をやりくり。
9月半ばのキャンプ以来、気になって仕方がなかった琵琶湖まで、
少しの時間竿振ることが出来ればと。
見上げる空は快晴で、上空を吹く風に雲が流れる、穏やかな午後。
開始早々に心地良く水面が割れる。
サイズはアレだが、一魚の嬉しさには変わりなく、
釣りたいルアーでの一本目は特に。
しかしながら、さすがに小さな魚が多いのか、
はたまた私の未熟さ故か、
その後も 出るには出るが、なかなかノせられず・・・・・
ルアーを替えれば、さすがに一撃、
束の間の癒しを与えてくれる。
ある程度の数を釣ってしまえば、
それには飽き足らず、より大きな魚への欲求が沸いてくるのは、釣り人のなんとやら。
ルアーをファットサムに結い直し、少し狙いの目先を変えてみる。
数度、小さな魚が水面を割るのだけれど、フッキングには至らずの数投目。
着水後のポーズを暫し長くとった後のチョン・チョン。
そこから滑り出すようにルアーをスライドさせた一瞬の後。
ガボッ。
と、控えめに水面が盛り上がり、ルアーに圧し掛かるような、押さえ込むようなバイト。
すでにロッドを伝う魚信は、ゴンゴンと、期待に鼻の穴が膨らむ感触。
二度三度と水面を飛出ようとする魚をいなしながら、
垣間見える魚体に モロタ の想い。
珍しく冷静で、ロッドの曲がり具合、ラインテンションを一定に保ちながら、
久し振りの大魚の引きを味わう至福の時間。
ランディングしやすいように、少しずつ後ずさりしながら、
水深は膝丈ちょい上、魚は足元から5~6mほど。
もう、完全にモロタのはずが、
少しの気の緩みと油断?
それとも何時もの如く?
最後の最後で、その水深にもかかわらず、魚がジャンプ一発。
今なお目に焼きついたその一瞬。
・・・・・
モロタ が シモタ に。
もうええ加減、この詰めの甘さに辟易し、
呆れを越えて笑うしかなく・・・・・
その後も、なんとか気を取り直し、キャストを続けるも大魚からの反応はなく、
小さな魚が何度か相手をしてくれるのみ。
心地良いはずの秋風も、
どこかしら冷たく感じ、身に沁みて・・・・・
納めた竿に、赤とんぼ。
そう、また次こそはと。
ROD:Angler's Republic/PALMS/EDGE EGC-664
REEL:Abu Garcia/ambassadeur 2601C Elite
LINE:TORAY/BAWO/SUPERHARD POLYAMIDE Plus+ 14lb
LURE:sumlures/PROP SUM 95・FB65 balsa・FRASH BACK・MF70
そんな、悔しさ残る日中の釣りから、夜の釣りへと。
先週の、大阪へ出張中の友人を引きずり込んだ、
こんな、愉しき釣りの ひと時に引き続き、
今週は、この台風に遠征延期を余儀なくされた、
初老のお二方の やけ酒 にお付き合い。
そんな予定が、日中に大魚をバラした、私自身のやけ酒になったのかどうかは別にして、
串カツ・焼き鳥 と、呑みの王道で空腹を満たした後は、
釣りと酒と音楽と。
いやいや、たまにはこんなのも良い。
そんな、愉しき釣りのひと時。