2014年10月07日
秋錆魚
秋錆魚。
そんな今シーズン最終釣行も、
残すところ、狙いの要所はあと片手ほど。
やたらと多い一服を挟みながら、
ひとつずつ、ひとつずつ、
残る渓程を愉しみながらの遡行は続く。
この落ち込みを越えると、退渓地点も見通せる。
ルアーを少し沈めて、流れに乗せて躍らせる。
と、先程と同等の大きさの魚がチェイス。
が、追いが鈍い。
しばらく粘ってあれやこれやと試してみるも、魚からの反応はない。
木漏れ日を浴びながら、暫し一服、やたらと多い・・・・・
次の一投は、もう少し上流側にルアーをキャスト。
と、
まずまずの大きさの魚がゆっくりとルアーを追う。
一瞬固まり、なす術はなく。
更に粘ってあれやこれやも、ウントモスントモ・・・・・
諦め、見切り、遡行を再開する際に、
落ち込みのど真ん中へルアーをキャスト。
ルアーが流れに飲まれ、白泡の中へと消え行き、ほんの一瞬。
ロッドを伝う、代えがたき心地良い魚信が。
あとはもう、無我夢中。
引きを愉しむ余裕すらなく、釣り上げたい一心で。
秋らしく錆びた魚に、感無量。
盛期の、パーマークをあしらった、白銀に輝く魚の美しさに魅了されながら、
この時期の、錆びの入った魚に感じる、深い力強さに憧れる。
渓流での釣りを始めた昨年には出会うことの叶わなかった一魚。
今シーズン最終釣行、最後の魚に相応しく、
ここに、感極まれり。
心地良い初秋の渓、今シーズンを最高の気分で釣り終える。
ROD:Angler's Republic/PALMS/Sylpher SYKS-53L
REEL:ABU/Cardinal 33X
LINE:VARIVAS/SUPER TROUT Advance 4lb
LURE:SMITH/D-Compact
感謝。
Posted by 京都釣組 at 15:15│Comments(0)
│渓魚
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