2012年10月23日
はじめてのルアーフィッシング
はじめてのルアーフィッシング。

どこかの書籍にありそうなタイトルですが・・・・・
久しぶりの釣りを愉しんだ翌週末の土曜夜。
女性陣の居ない自宅にて、密かに企む男が二人。
週末の土曜日を、父仕事、息子はサッカーの試合、
女性陣は義実家へと、一家離散の一日を過ごし、
息子と二人きりの夕食の後、明日の休日の過ごし方をあれやこれやと。
女性陣を昼頃に迎えに行く口実で、
朝からどこかで釣りを愉しもうと、二人の意見は完全一致。
海まで出掛け、アジ釣り・イカ釣り。
若しくは琵琶湖でルアーを投げるか。
その辺りを思案している最中に、昼間の疲れか、息子はZZZ・・・・・
以前の記事にも記したけれど、
幼き頃よりこれまで、年に数度は一緒に愉しんできた息子との釣り遊び。
釣堀のニジマス釣りから始まって、
波止での豆アジ釣りや、田舎の小川での雑魚釣りなど。

そう言えば一度、琵琶湖の漁港でミミズを使ってブラックバス釣りをしたことも。
この時はルアーで釣る父親よりも大きいのを釣り上げ、
息子の鼻の穴が誇らしげに膨らんでいたのを思い出す。
と、これまでの釣りは全て餌釣り。
しかし今回は、悪い父親の影響をまともに受けてか、
ルアーで釣ってみたいんだとか。
そう、「はじめてのルアーフィッシング」
傍らで眠る息子を横目に、父は積まれた仕事を片付けながら、
明日のプランをあれやこれやと。
お陰で、休日の気の緩みも相まって、予想通りの朝寝坊。
待ちきれない息子に尻を叩かれ、いざ。
と言っても、既に明るい時間帯。
海までの道のりは時間がかかり過ぎ、実釣時間が最小限。
ここはやっぱり、琵琶湖までと。
昨夜、希に行うスピニングでの釣りの為の小さなボックスに、
一品二品ルアーを入れ替え用意した、ルアーボックスを手渡すと、
既に餌釣りとは一味違った愉しみを見つけたようで、
あれやこれやと質問攻め。
そんなやり取りも楽しみながら、車中で朝食を済ませ向かうは琵琶湖。
清々しい秋の陽射しが、湖面にキラキラと美しい。
どうせなら、釣らせてやりたい親心。
魚種に拘らず、とりあえず南湖へ到着。
既に色んな注意事項は、これまでも、向かう車中でも、
口を酸っぱくして伝えてきたが、水辺へ向うその道すがら、
再度確認、釣りを愉しむそのために。
少しのレクチャーの後、いざ。

不慣れなキャストながら、少しずつではあるけれど、
様になる様子を見ながら、私も少し振ってみる。
飛距離の違いに目を丸くする息子に、鼻の穴が膨らむ大人気ない父親。
しかし・・・・・そう簡単に釣れてくれる筈も無く、
覗く湖面も状況悪し。
少し移動を繰り返しながら、二人で探るが反応無く、
どうせなら、気持ちの良い場で釣りを愉しもうと、
一路北湖は湖西まで。
到着して程なく。
余所見をしていた父の袂に、僅かに伝わる慌しさ。
ふと目をやれば、竿が軽く曲がっている。
真剣な表情で苦闘する姿を見ながら、少しずつ歩み寄る。

そして、ルアーフィッシングでの初魚をその手に。
初めての魚が、ブラックではなくブルーだったのは、
変なところで父親に似たのか。
とにかく、親子共々嬉しい一魚に出逢うことができ感謝。
その後は、我慢ならない父親も、竿を片手に二人浜を釣り上がる。
前週の釣行とは様相異に、既に陽は高くとも時折湖面に溢れる生命感。
逃げ惑う小魚にそれを追う魚食魚の姿。
そんな中、息子に先を越された父親は、釣りたいルアーを一巡した後、

水面を割って出た一魚にたどり着く。
駆け寄り、羨望の眼差しを送る息子に、小さきながらも何とか面目を保つ父。
少しずつキャストも飛距離も定まり始め、
少ないながらも、あれやこれやとルアーを取っ替え引っ替えしながら、
「おっ」だとか「わわわ」だとか。
また、「あそこ行って見よう」だとか、「ここはアカン」だとか・・・・・・
既に昼前。残りの時間はあと僅か。
遠くに見える、あそこでやって帰ろうと指差す先は、実績場。
先行者が既に居なくなり、二人で入ることにする。
そこでの私の一投目。気持ちよく水面を割って、

そしてその次の一投でも、同様に。
数投後またしても割れた水面に、少し手ごたえのある魚信を感じ、
竿を息子に委ねてみたが、
見事、お約束のようにバラすのは、やっぱり変なとこだけ父親似。
この連発を目の当たりにした息子が、替えたルアーは小さなポッパー。
見よう見真似であれやこれやと。
そして遂に、寄せてきたポッパーに岸際数メートルで水面が割れる。
残念ながら、伝わった魚信は一瞬のものだったようだけれど、
本人大層お喜び。
気がつけば、とっくに時間はゆき過ぎて、
13:00。初めてのルアーフィッシング、竿を納めることにする。
行きの車中と異なって、少し言葉が少なげなのは、
膝に乗せた小さなルアーボックス、
少ないながらもそれぞれのルアーに手を伸ばし、
自分なりに、色んなことを感じていたのかは知らないけれど、
ぼそっと、
餌で豆アジ一杯釣るのも楽しいけど、
ルアーで釣るのもすごく楽しい。
中々釣れなくて難しいけど、
投げてるのだけでも楽しいし、
釣れた時嬉しいのはルアーの方が大きい。 と。

膝に乗せたルアーボックスは、
宝箱のように輝いて見えたことだと思う。
そんな息子の「はじめてのルアーフィッシング」に立ち会えて、
父の方がもっと嬉しい。と、心の中でつぶやいた。
この釣行以降、暇さえあれば、
小さなルアーボックスを開けては眺め、手にする日々。
さぁ、その箱持って、今度はどこで何釣ろう。
どこかの書籍にありそうなタイトルですが・・・・・
久しぶりの釣りを愉しんだ翌週末の土曜夜。
女性陣の居ない自宅にて、密かに企む男が二人。
週末の土曜日を、父仕事、息子はサッカーの試合、
女性陣は義実家へと、一家離散の一日を過ごし、
息子と二人きりの夕食の後、明日の休日の過ごし方をあれやこれやと。
女性陣を昼頃に迎えに行く口実で、
朝からどこかで釣りを愉しもうと、二人の意見は完全一致。
海まで出掛け、アジ釣り・イカ釣り。
若しくは琵琶湖でルアーを投げるか。
その辺りを思案している最中に、昼間の疲れか、息子はZZZ・・・・・
以前の記事にも記したけれど、
幼き頃よりこれまで、年に数度は一緒に愉しんできた息子との釣り遊び。
釣堀のニジマス釣りから始まって、
波止での豆アジ釣りや、田舎の小川での雑魚釣りなど。

そう言えば一度、琵琶湖の漁港でミミズを使ってブラックバス釣りをしたことも。
この時はルアーで釣る父親よりも大きいのを釣り上げ、
息子の鼻の穴が誇らしげに膨らんでいたのを思い出す。
と、これまでの釣りは全て餌釣り。
しかし今回は、悪い父親の影響をまともに受けてか、
ルアーで釣ってみたいんだとか。
そう、「はじめてのルアーフィッシング」
傍らで眠る息子を横目に、父は積まれた仕事を片付けながら、
明日のプランをあれやこれやと。
お陰で、休日の気の緩みも相まって、予想通りの朝寝坊。
待ちきれない息子に尻を叩かれ、いざ。
と言っても、既に明るい時間帯。
海までの道のりは時間がかかり過ぎ、実釣時間が最小限。
ここはやっぱり、琵琶湖までと。
昨夜、希に行うスピニングでの釣りの為の小さなボックスに、
一品二品ルアーを入れ替え用意した、ルアーボックスを手渡すと、
既に餌釣りとは一味違った愉しみを見つけたようで、
あれやこれやと質問攻め。
そんなやり取りも楽しみながら、車中で朝食を済ませ向かうは琵琶湖。
清々しい秋の陽射しが、湖面にキラキラと美しい。
どうせなら、釣らせてやりたい親心。
魚種に拘らず、とりあえず南湖へ到着。
既に色んな注意事項は、これまでも、向かう車中でも、
口を酸っぱくして伝えてきたが、水辺へ向うその道すがら、
再度確認、釣りを愉しむそのために。
少しのレクチャーの後、いざ。
不慣れなキャストながら、少しずつではあるけれど、
様になる様子を見ながら、私も少し振ってみる。
飛距離の違いに目を丸くする息子に、鼻の穴が膨らむ大人気ない父親。
しかし・・・・・そう簡単に釣れてくれる筈も無く、
覗く湖面も状況悪し。
少し移動を繰り返しながら、二人で探るが反応無く、
どうせなら、気持ちの良い場で釣りを愉しもうと、
一路北湖は湖西まで。
到着して程なく。
余所見をしていた父の袂に、僅かに伝わる慌しさ。
ふと目をやれば、竿が軽く曲がっている。
真剣な表情で苦闘する姿を見ながら、少しずつ歩み寄る。
そして、ルアーフィッシングでの初魚をその手に。
初めての魚が、ブラックではなくブルーだったのは、
変なところで父親に似たのか。
とにかく、親子共々嬉しい一魚に出逢うことができ感謝。
その後は、我慢ならない父親も、竿を片手に二人浜を釣り上がる。
前週の釣行とは様相異に、既に陽は高くとも時折湖面に溢れる生命感。
逃げ惑う小魚にそれを追う魚食魚の姿。
そんな中、息子に先を越された父親は、釣りたいルアーを一巡した後、
水面を割って出た一魚にたどり着く。
駆け寄り、羨望の眼差しを送る息子に、小さきながらも何とか面目を保つ父。
少しずつキャストも飛距離も定まり始め、
少ないながらも、あれやこれやとルアーを取っ替え引っ替えしながら、
「おっ」だとか「わわわ」だとか。
また、「あそこ行って見よう」だとか、「ここはアカン」だとか・・・・・・
既に昼前。残りの時間はあと僅か。
遠くに見える、あそこでやって帰ろうと指差す先は、実績場。
先行者が既に居なくなり、二人で入ることにする。
そこでの私の一投目。気持ちよく水面を割って、
そしてその次の一投でも、同様に。
数投後またしても割れた水面に、少し手ごたえのある魚信を感じ、
竿を息子に委ねてみたが、
見事、お約束のようにバラすのは、やっぱり変なとこだけ父親似。
この連発を目の当たりにした息子が、替えたルアーは小さなポッパー。
見よう見真似であれやこれやと。
そして遂に、寄せてきたポッパーに岸際数メートルで水面が割れる。
残念ながら、伝わった魚信は一瞬のものだったようだけれど、
本人大層お喜び。
気がつけば、とっくに時間はゆき過ぎて、
13:00。初めてのルアーフィッシング、竿を納めることにする。
行きの車中と異なって、少し言葉が少なげなのは、
膝に乗せた小さなルアーボックス、
少ないながらもそれぞれのルアーに手を伸ばし、
自分なりに、色んなことを感じていたのかは知らないけれど、
ぼそっと、
餌で豆アジ一杯釣るのも楽しいけど、
ルアーで釣るのもすごく楽しい。
中々釣れなくて難しいけど、
投げてるのだけでも楽しいし、
釣れた時嬉しいのはルアーの方が大きい。 と。
膝に乗せたルアーボックスは、
宝箱のように輝いて見えたことだと思う。
そんな息子の「はじめてのルアーフィッシング」に立ち会えて、
父の方がもっと嬉しい。と、心の中でつぶやいた。
この釣行以降、暇さえあれば、
小さなルアーボックスを開けては眺め、手にする日々。
さぁ、その箱持って、今度はどこで何釣ろう。
Posted by 京都釣組 at 15:15│Comments(2)
│ブラックバス
この記事へのコメント
はじめてコメントおじゃまいたします。
感動しました。
自分と息子の釣行を思い出し、
タックルを大事そうに膝に乗せる我が子…
たまりませんね☆
感動しました。
自分と息子の釣行を思い出し、
タックルを大事そうに膝に乗せる我が子…
たまりませんね☆
Posted by moa。 at 2012年10月23日 16:26
⇒moaさん
こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
また、先日は愉しい一時をありがとうございました。
あまりお話出来ませんでしたが、
元気良いちびっ子とのお姿が印象的で、
たまには私も、と、息子と二人して琵琶湖で遊んだ次第です。
既にサッカーでは太刀打ちできない子供の成長。
直ぐに釣りでも追い越されそうで、危機感を感じながらも、
そんなことが楽しみだったりもします。
ハンチング帽を被ったどこぞの親子のように、
いつかはなれるかな?と夢想しております。
また、浜でお逢い出来ればいいですね。
こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
また、先日は愉しい一時をありがとうございました。
あまりお話出来ませんでしたが、
元気良いちびっ子とのお姿が印象的で、
たまには私も、と、息子と二人して琵琶湖で遊んだ次第です。
既にサッカーでは太刀打ちできない子供の成長。
直ぐに釣りでも追い越されそうで、危機感を感じながらも、
そんなことが楽しみだったりもします。
ハンチング帽を被ったどこぞの親子のように、
いつかはなれるかな?と夢想しております。
また、浜でお逢い出来ればいいですね。
Posted by くろぼう at 2012年10月23日 16:42
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